十日会

平成26年度

3月定例総会 
日 時 平成273月11日(水)午後700分~ 参加者34名
場 所 めっきセンター4 議室

議 題 第1号議案 平成26年度事業報告及び承認に関する件
    第2号議案 平成26年度決算報告及び承認に関する件
    第3号議案 役員改選に関する件
    第4号議案 その他



 議長に柴田徹氏(歴代会長)を選出し、第1号・第2号議案は満場一致にて
承認を受けました。第3号議案の役員改選にて、会長に内藤喜達氏が再選されました。


2月例会 
日 時 平成272月19日(木)午後700分~ 参加者27名
場 所 めっきセンター4 議室
議 題「メキシコ視察報告会」

講 師 (有)朝日鍍金工場 代表取締役 遠藤 清孝 様
    平和工業(株)   常務取締役 内藤 喜達 様
    
内 容

 平成26年12月に行われた「メキシコ視察研修」に参加されました会員2名による報告会を開催致しました。

 近年、日本からの進出企業が増えており、特にメキシコ北部のグアナファト州は現在目まぐるしい成長を遂げている。中南米でも最も自動車メーカーが一同に集い今後注目のエリアである。(VW・Frod・日系の自動車メーカーはマツダ・ホンダ)このように注目されている要因は
北米大陸における地理上の戦略的な位置である。特に太平洋側の港湾からは経済成長著しいアジア市場と繋がっているという非常に有利な立地であるからである。
また自動車メーカーのみならず、自動車部品の中小メーカーがメキシコ進出に拍車をかける要因としては、
①安く若い豊富な労働力・穏健な労働組合
②自由貿易ネットワークの構築
③輸出製造拠点としてではなく国内市場の大きさなどがある。

 その反面、割高な非労働生産コスト・インフラの未整備・法制度・治安などの問題を抱えている。工場に関しては、井戸水の問題・排水の問題・産業廃棄物の処理の問題等課題は多い。
我々、中小企業がメキシコで事業展開に踏み出すのであれば、関係機関や現地の日系の団体とタイアップしながら育成支援する必要があると感じた。

 


1月例会≪新年会≫ 
日 時 平成27年1月25日(日)午後1200分~ 参加者44名
場 所 キャーヴ・ド・ひらまつ 東京都港区西麻布

 
 新年会は、西麻布にあるフランス料理『キャーヴ・ド・ひらまつ』で開催しました。
冒頭、神谷副理事長にご挨拶を頂いた後、遠藤先輩の乾杯の発声でスタートしました。

高い天井にスワロフスキーのシャンデリアがきらめくエレガントなフロアで凛とした気品ある
フランス料理と蔵出し美味しいワインが最高にマッチしていました。
新年会恒例のビンゴゲーム大会も大いに盛り上がり、会員の家族同士が親睦を深める場になりました。

最後に太田先輩に中締めをして頂き新年会を閉会しました。


 

  


12月例会≪忘年会≫ 
日 時 平成26年12月4日(木)午後700分~ 参加者39名
場 所 入母屋 銀座グラッセ 東京都中央区銀座

 
 今年の忘年会は、銀座にある「入母屋銀座グラッセ」にて開催致しました。
年末の忙しい時期にも関わらず今年も八幡理事長を始め、総勢39名の方々にお集まり頂きました。昭和初期の高級クラシックホテルをテーマとし、洗練さらた優雅な空間の中、内藤会長に
忘年会の始まりの挨拶を頂きました。その後、齊藤晴久先輩に乾杯の音頭をとって頂き、美味しいしゃぶしゃぶと美味しいお酒を頂き、会員同士、今年一年間を振り返り、これから訪れる新年の抱負を語り合いました。楽しく優雅な時間はあっという間に過ぎ、中締めを遠藤清孝先輩に締めて頂き、忘年会を閉会しました。

  
       ≪夜景が楽しめる個室≫                ≪内藤会長挨拶≫
 
     ≪齊藤晴久先輩 乾杯のご発声≫               ≪遠藤清孝先輩 中締め≫

10月例会 
日 時 平成2610月22日(木)午後700分~ 参加者23名
場 所 めっきセンター4 議室
議 題「経営者保証除外の条件」

講 師 五十嵐 靖 税理士事務所 五十嵐 靖 先生
    
内 容

 大企業とは違い中小企業が金融機関から融資を受ける際は、連帯保証人を立てた上で融資を受け、経営者の個人補償が切っても切れない状況であった。
しかし、平成25年12月策定された「経営者保証に関するガイドライン」が翌年の平成26年2月から適用が始まった事で、経営者に個人補償を求めないという見直しがされている。
これを定める事により、経営者保証の弊害を解消し事業展開や事業再生等を支援する目的でもある。
 
 経営者保証を外して資金調達する際には、以下の条件(経営状況)が求められる。
※ガイドライン

Ⅰ、法人と経営者との関係の明確な区分・分離 
Ⅱ、財務基盤の強化
Ⅲ、財務状況の正確な把握・適時適切な情報開示等による透明性確保

 また、実際に日本政策金融金庫が保障を免除する「経営者保証免除特例制度」では、

Ⅰ、金融機関との融資取引状況
Ⅱ、決算期の損益計算書から算出された数字が基準値以上
Ⅲ、法人のみの資産・収益力で借入金が可能と判断し得る財務状況

上記3項目が条件となっている。(ある程度の財務水準に達していなければならない)
経営者保障を外すための財務状況の整備は、企業ごとに異なりまた金融機関ごとで基準が異なる為、顧問税理士と対応を検討する必要がある。



9月例会 
日 時 平成269月18日(木)午後700分~ 参加者30名
場 所 めっきセンター4 議室
議 題「薄膜コーティング技術について」

講 師 奥野製薬工業㈱
    総合技術研究所 表面技術研究部 次長 村橋 浩一郎 様
   
内 容

 9月例会は、薄膜コーティング技術についてご講演して頂きました。
現在、様々な産業・分野でナノコーティング技術が導入され製品の強化・技術の改良が進められている今、特に有望視されているのがゾル‐ゲル法である。
ゾル‐ゲル法は、下地の上に溶液状のナノ粒子を塗布・沈着させる化学的な方法で、技術製品としては、薄膜・粉末・ゲル・繊維に適応されている。他の方法と比較して低温で作製する事が出来、また低温で作製が可能となるので有機物と無機物の複合化が可能となる
 また、ゾル‐ゲル法を用いることで、低温で透明なシリカ系薄膜の形成が可能になり、耐熱性が高く高硬度な薄膜が得られ、コーティングすることにより亜鉛素材の耐食性が向上する。
 そしてゾル‐ゲル法の長所・短所・実用化例・コーティング薄膜の作製など、技術的な内容を
中心にご講演して頂き、最後にゾル‐ゲル法を用いたシリカ系薄膜コーティング液『Protectorシリーズ』の製品紹介・Protectorシリーズのメカニズム(遮断機能・密着機能・防錆機能・シリカ添加による防錆効果の特徴)をご説明して頂きました。

 


8月例会≪納涼会≫ 
日 時 平成26年8月26日(火)午後700分~ 参加者38名
場 所 ブルガリアンダイニング SOFIA 東京都中央区八重洲

 

 日本で唯一のブルガリア大使館公認レストラン『ブルガリアンダイニングSOFIA』にて納涼会を行いました。本格ブルガリア料理の美容と健康に効く魅惑のヨーグルトパワー、そして本場ブルガリアの文化を五感で楽しみながら情緒あふれる郷土料理を、ブルガリアのお酒(ヨーグルトベースのカクテル)と共に頂き、会員同士の情報交換や親睦を深め大いに語り合った。


7月例会 
日 時 平成267月17日(木)午後700分~ 参加者28名
場 所 めっきセンター4 議室
議 題「改正土壌汚染対策の問題解決の為の対策技術」

講 師 新日鉄住金エンジニアリング㈱環境ソリューション事業部 平石 耕一 様
   
内 容

 平成22年度の土壌汚染対策対策法の改正を受け、現在の土壌汚染対策は従来の掘削除去工法から原位置浄化工法に除去方法を移行している。今まで土壌汚染の対策としては一般的に汚染土壌の掘削・搬出による処理で土地取引等のスピードが求められる際には有効であったが、費用や作業環境(狭い土地での重機の使用不可・工場などでは建物がある為掘削出来ない等)の面で制約がある。

 その反面、原位置浄化工法は、浄化完了までは数年という時間がかかるデメリットもあるが、掘削除去工法に比べると費用が非常に安価で地上に建物があるケースでも施工が可能という大きなメリットも持ち合わせいる。汚染範囲が広く濃度が低濃度であるものは、原位置浄化工法が適している。

 原位置バイオ技術を確立した新日鉄住金エンジニアリング㈱のバイオレメディエーション工法は、土中に栄養剤を注入して土着微生物の活性を高め微生物の代謝機能を用いる事により汚染物質を無害化する技術である。二次汚染の心配もない。現在では、有機塩素化合物(VOC)・クロム・ベンゼン・シアン化合物等の重金属類のバイオの不溶化まで対応可能となった。
今後も、原位置バイオ技術を用いた工法が有力になっていくであろう。

 

6月例会 
日 時 平成266月18日(水)午後700分~ 参加者45名
場 所 めっきセンター4 議室
議 題「今後のめっき市場の動向(海外・国内)」

講 師 上村工業株式会社 専務取締役 橋本 滋雄 様
内 容
 十日会平成23年度2月例会(H24)にて『海外の情勢』をご講演して頂き、本年度6月例会に於きまして前回より2年が経過したことにより、東南アジア(タイ・ベトナム・マレーシア・インド・ミャンマー・パキスタンなど)中国・韓国・台湾などの現在のめっき市場/各国の状況がどのように変化を遂げたのか、また今後の各国の状況を橋本専務様が、実際に目でご覧になられ肌で感じられた貴重なお話を交えつつご講演をして頂きました。
そして今後も空洞化は避けられない国内で、我々が生き残っていく為にしなければいけない事がご講演の中にヒントとして隠されており、企業のあり方をもう一度考えさせられる大変貴重な例会となった。




5月例会 
日 時 平成265月21日(水)午後700分~ 参加者42
場 所 めっきセンター4 議室
議 題「技術・製品・サービスのご紹介 Part2」

内 容
1、日本表面化学株式会社「酸性亜鉛ニッケル合金めっきAZN-6900」
 【講師:日本表面化学株式会社 R&Dセンター 栗原 達也 様】

 
 始めに日本表面化学㈱様に短時間で得られる高耐食性めっき被膜のご紹介をして頂き
ました。酸性亜鉛ニッケル合金めっきアシッドNiジンクAZN-6900は、塩化亜鉛・塩化ニッケル・塩化カリウムを主体とした酸性亜鉛ニッケル合金めっき浴になり、ニッケルが12~18%の耐食性の優れた亜鉛ニッケル合金めっき被膜が高速で得られる。(陰極電流効率が非常に高くアルカリ浴に比べると2倍以上の速度でめっきが可能)また静止・回転どちらにでも対応しており、鉄鋼部品だけでなく鋳鉄などに直接めっきする事が可能。優れた耐食性・優れた作業性・低コストを実現している。



2、株式会社JCU 「新型コーティング剤JNシリーズ」
  【講師:株式会社JCU 総合研究所 基幹技術開発課長 西川 賢一 様】

 次に株式会社JCU様に亜鉛めっき上の新しいコーティング剤JN-COATのご紹介をして頂きました。JN-COATは、めっき処理に塗装技術を融合した従来にない特徴あるプロセスである。Siオリゴマーを使用した従来にないコーティング剤であり、水溶性・有機溶媒系でもなく、水/アルコール系・アルコール系に分類される。
特徴としては、透明、黒色の2種類のコーティング剤によりステンレス調や黒色外観が得られる。また耐食性の向上・摩擦係数の調整が可能・そして密着性に優れる為、亜鉛以外の
ニッケル・クロムめっきやステンレス、アルミ素材上に直接処理する事が可能である。
今後は、自動車メーカー含め様々な市場から要求される特性に応えられる可能性は大きく
市場展開は無限。



3、ユケン工業株式会社「電気コストパフォーマンス」
  【講師:ユケン工業株式会社 技術部 TCS課 東京営業所 山本 皓太 様】

 最後にユケン工業㈱様に、めっき工程における電気代メリット計算、また新製品説明のご紹介をして頂きました。電気コストパフォーマンスとして、めっき管理温度を高温で使用する事により冷却コスト(特に通電による消費電力料金・通電によって発生した電解熱の冷却の電気料金)が抑えられ年間の電気料金を削減する事が出来るメリット計算をご説明して頂きました。
また新商品のジンケート浴亜鉛光沢剤(メタスZES-M/G)・塩化浴亜鉛光沢剤(メタスFZ-500A/G)は電気コストパフォーマンスに付随しており管理温度を他社品よりも高める事で大幅な電気代の削減・CO2の削減に貢献している。




4月例会 
日 時 平成264月7日(月)午後700分~ 参加者37
場 所 めっきセンター4 議室
議 題「技術・製品・サービスのご紹介」

内 容
1、宮田工業㈱・㈱上村「宮田工業㈱製消火器」
 【講師:宮田工業㈱法人本部法人営業部 主事 松沢 功 様】

  1952年(昭和27年)に国内で初めて粉末消火器を開発されました
 宮田工業㈱様に、軽くて安全なアルミ製蓄圧式消火器「アルテシモ」・
 安心・安全で環境と体に優しいお酢を使った住宅用消火器「キッチンアイ」
 のご紹介をして頂きました。また、消火器に関する消防法改正による
「規格省令改正」・「点検基準の改正」についてのご説明もして頂きました。



    
2、東芝キヤリア㈱ 「ヒートポンプ技術のご紹介」
  
【講師:システム技術部 熱源機技術担当 参事 片山 馨 様
  ソリューション営業部ファクトリーソリューション営業担当 主任 岡本 真也 様】

  ヒートポンプ技術を軸にお客様のさまざまなご要望に的確にお応え出来る熱応用
 ソリューションを提供している東芝キヤリア㈱様にヒートポンプが実現する産業熱源
 のスマートソリューションについてご説明して頂きました。以前は、工場空調用として
 ヒートポンプが採用されていたが、現在は、技術の発展と共に「加温用・乾燥用・高温用」
 にヒートポンプが採用出来る様なった。ヒートポンプ化によるCO2排出量削減ポテンシャル
 は約1.4億トンとなる。
 このような省エネルギー・省コスト・省CO2に貢献する東芝キヤリア㈱製ヒートポンプ
 「CAONS」の製品紹介と様々な業界での導入事例をご説明頂き、ランニングコストの低減・
 大幅なCO2削減が可能なメリットのご紹介をして頂きました。
 小さな電気エネルギーから大きな熱エネルギーを生み出すヒートポンプ技術は今後も、
 「省エネ化とCO2削減の切り札」として期待されている。




 3、㈱三進製作所 「酸・金属塩分離装置 リサイター」
  【講師:技術本部 分析課 加藤 敦也 様】

 ろ過・排水処理・リサイクルを事業に水処理を通じて環境保護・保全に取り組んでいる
ろ過機のパイオニアメーカー㈱三進製作所様に「リサイター」のご説明をして頂きました。
リサイターとは、アシッドリターデーション(酸と塩の分離)技術を応用し、金属を含んだ酸溶液
をイオン交換樹脂で金属塩と遊離酸に分解し金属塩を排出する事で、槽内の金属濃度を管理する装置。アルマイト工程・酸洗工程・化学研磨工程・メッキ治具剥離工程での酸と金属塩を分離するのに最適である。
リサイター導入メリットは、槽内金属濃度が一定になり浴管理が容易なる事や、
中和用薬品代の低減・自動管理による人件費の削減・環境対策などの様々なメリットがある。
また、リサイター導入事例によるランニングコストの低減のご説明をして頂きました。

 

 各企業の製品紹介毎に、質疑応答を行い4月例会を終了しました。
また、5月例会は、「技術・製品・サービス紹介Part2」になります。




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