平成28年度
3月定例総会
日 時 平成29年3月9日（木）午後7時00分～ 参加者28名
場 所 めっきセンター4Ｆ 会議室
議 案／
第１号議案 平成28年度 事業報告及び承認に関する件
第２号議案 平成28年度 決算報告及び承認に関する件
第３号議案 役員改選に関する件
第４号議案 その他
議長に遠藤清孝氏（歴代会長）を選出し、第１号議案・第２号議案は満場一致にて
承認を受けました。また、第３号議案の役員改選にて会長に八幡義一氏が再選されました。
 
2月例会
日 時 平成29年2月16日（木）午後7時00分～ 参加者42名
場 所 めっきセンター4Ｆ 会議室
議 題 「被めっき素材に起因する不具合について」
講 師 株式会社ヒキフネ 技術部長 小林 道雄 様
内 容
被めっき材の加工面の多様化により、前処理やめっき処理技術を向上させても不具合が起きてしまうケースがありその対応策が困難な場合もあります。
2月例会では、㈱ヒキフネ小林様に、今までの多くの経験からの事例をご紹介して頂きながら、被めっき素材の起因する不具合と解決策についてご講演して頂きました。
不具合の原因を特定する事にあたり一番重名な事は、素材の知識（素材の生い立ち/前加工に関わる問題）・素材の表面欠陥を知る事であり、また過去の不良の克服事例を参考に不良を突き止める事である。
 
1月例会≪新年会≫
日 時 平成29年1月29日（日）正午～ 参加者45名
場 所「ANTHEMBLE by My Humble House」 東京都千代田区丸の内
新年会は、丸の内にある「ANTHEMBLE by My Humble House」にて開催致しました。
冒頭、神谷理事長にご挨拶を頂いた後、柴田徹氏（JES会長）に乾杯の音頭をとって頂き新年会を開始致しました。店内の窓からは、同じ敷地内にある三菱美術館のレトロな建物を見る事が出来、都会のビル街から解放された気持ちになりました。その中でのシンガポール料理とワインの組合せがマッチしていました。
今年の新年会は恒例のビンゴゲーム大会ではなく、『マジックショー』を開催致しました。目の前で見るマジックは迫力があり、子供から大人までが盛り上がるイベントとなり会員の家族同士が親睦を深める場になりました。
最後に遠藤清孝氏（歴代会長）に中締めをして頂き新年会を閉会致しました。
 
◇神谷理事長ご挨拶◇ ◇柴田先輩乾杯のご発声◇
 
◇マジックショー◇ ◇遠藤先輩（中締めのご挨拶)◇
12月例会≪忘年会≫
日 時 平成28年12月8日（木）午後7時00分～ 参加者33名
場 所「祢保希 赤坂店」 東京都港区赤坂
今年の忘年会は、赤坂にある土佐料理「祢保希」にて開催致しました。
冒頭、八幡会長に忘年会の始まりの挨拶を頂いた後、神谷理事長に乾杯の音頭をとって頂き忘年会が開始致しました。大正6年の創業以来受け継がれてきた匠の技のお料理の数々、またその食材にマッチする美味しいお酒を飲みながら、会員同士、今年一年間を振り返り、来年の抱負を語りあい親睦を深めました。楽しい時間はあっという間に過ぎ、中締めを八幡順一氏（歴代会長）に締めて頂き、忘年会を閉会致しました。
 
◇八幡会長挨拶◇ ◇神谷理事長乾杯のご発声◇
◇八幡先輩（中締めのご挨拶）◇
11月例会 工場見学会
日 時 平成28年11月11日（金）午後13時00分～ 参加者39名
見学先 ・神谷電化工業㈱ ・三友電化㈱ ・太田鍍金工業㈱ ・㈱ヒキフネ
内 容
11月例会は、工場見学会を開催致しました。
今回の工場見学会は、郊外型の大工場ではなく、都内でも特にめっき工場の集積した地域である
『葛飾』にスポットをあて、神谷電化工業㈱様・三友電化㈱様・太田鍍金工業㈱様・㈱ヒキフネ様の4社様にご協力を賜り、都市型の工場経営についての各社のご説明や、また同じエリアでの同業他社との連携など、葛飾ならではの地域の特性を活かした工場見学会となりました。
 
◇神谷電化工業㈱様◇ ◇三友電化㈱様◇
 
◇太田鍍金工業㈱◇ ◇㈱ヒキフネ様◇
・工場見学会終了後は、『木曽路 新小岩店』にて懇親会を行いました。
 
◇山田先輩（乾杯のご発声）◇ ◇菊池先輩（中締めのご挨拶）◇
9月例会
日 時 平成28年9月12日（月）午後7時00分～ 参加者34名
場 所 めっきセンター4Ｆ 会議室
議 題 「今後のめっき市場の動向（海外・国内）」
講 師 上村工業株式会社 専務取締役 橋本 滋雄 様
内 容
上村工業㈱橋本様による「今後のめっき市場の動向（海外・国内）」のご講演は、今回の例会で3回目を迎えました。前回のご講演（平成26年6月）から約2年が経ち、この2年間で海外・国内の表面処理業界がどのように変化したのか、また各企業が為替・原油価格の動向によりどのように投資計画をしている点も交えながら、東南アジア・中国・台湾・韓国・メキシコ・欧州の各国の状況をありのままご講演して頂きました。
海外企業・国内企業に共通して言える点は、時代背景・環境の変化等で既存の仕事がなくなる事も当然あるが、次に新しい仕事も必ず存在している事である。国内の表面処理業界は今後も厳しい市場環境に置かれているが、時代背景の変化に柔軟に対応していく企業のあり方が今、一番求めらているのではと再認識させられました。
 
8月納涼会
日 時 平成28年8月24日（水）午後7時00分～ 参加者35名
場 所「響-HIBIKI 丸の内店」 東京都千代田区丸の内
今年の納涼会は、丸の内にあります響-HIBIKIにて開催致しました。
石と光による和洋を融合させた安らぎに満ちた空間の中、海の幸と山の幸のお料理そして、
その食材にマッチする様々な美味しいお酒を飲みながら、会員同士の情報交換や親睦を深め
大いに語り合いました。
 
≪八幡会長挨拶≫ ≪菊池先輩 乾杯のご発声≫
≪神谷理事長 中締めのご挨拶≫
7月例会
日 時 平成28年7月14日（木）午後7時00分～ 参加者19名
場 所 めっきセンター4Ｆ 会議室
議 題 「市場縮小の時代に業績を伸ばす企業経営術～中小企業勝ち残り戦略～」
講 師 日本成長戦略研究所株式会社 代表取締役 中丸 秀昭 様
内 容
７月例会は、日本成長戦略研究所㈱中丸様に、今後中小企業が、市場縮小の時代に勝ち残る為にしなくてはならない企業の仕組み作り、また、売上・利益を伸ばし好業績を上げる為の具体策についてご講演して頂きました。
※７月例会の具体的な講演内容・対策等の詳細につきましては、事情によりＨＰにはアップする事が出来ません。
ご理解くださいますよう、お願い致します。
中丸様のＨＰまたは、Facebook・YouTubeにて様々な経営術の記事が御座いますので、ご参照ください。
 
6月例会
日 時 平成28年6月22日（水）午後7時00分～ 参加者39名
場 所 めっきセンター4Ｆ 会議室
議 題 「黒色化表面処理技術」
講 師 奥野製薬工業株式会社 表面技術研究部 次長 片山 順一 様
内 容
6月例会は、奥野製薬工業㈱様に顔料・染料による着色処理から置換反応や合金めっきによる黒色化処理技術・電気めっき及び無電解ニッケルによる黒色化処理技術についてご講演して頂きました。
◇黒色表面処理技術
顔料・染料による黒色化⇒塗装・アルマイト処理
・クロムフリー黒色無機顔料
【製品名：CFP-4010BK】…クロム酸化物を含まず、耐熱性・耐酸性・遮蔽性に優れクロム含有黒色無機顔料と同等の黒色度。
・黒色シリカ系薄膜コーティング剤
【製品名：Protector BKシリーズ】…ゾル-ゲル法を用いた無機コーティングで有機材料との複合化可能。また耐熱性の低い樹脂にもコーティング可能となり、顔料着色による優れた耐光性。
・アルミニウム陽極酸化皮膜用染料
【製品名：TAC染料】…10-20nmの多孔質なアルミニウム陽極酸化皮膜内部にTAC染料が入り多彩な色調が得られる。
◇化学反応を用いた黒色化⇒酸化処理・硫化処理・化成処理
・黒色3価クロム化成処理
【製品名：ESコートブラックSOP-ACF】…6価クロムを含有しないNi系の3価クロム化成処理剤。ジンケート浴亜鉛めっき皮膜に対して均一な黒色外観が得られる。仕上げ処理を併用する事で良好な耐食性が得られる。
・銅素材への黒色化成処理
【製品名：OPCブラックカッパー】…抵抗値を上げる事なく黒色皮膜を形成出来、平滑性に優れている。
◇めっきによる黒色化⇒黒色無電解ﾆｯｹﾙ・合金めっき・黒ｸﾛﾑめっき・3価ｸﾛﾑめっき
・鉛フリー無電解ニッケルめっきによる黒色化処理
【製品名：ニコブラックMT-LFT・ニコブラックＢＬ】…黒色化処理により黒味の強い外観が得られる。
皮膜厚さが均一で、複雑形状の部品やパイプの内面にも均一に処理が可能。
・電気めっきによる黒色化成処理
【製品名：トップファルベNIBS（黒色Ni-Zn合金めっき）・ﾄｯﾌﾟﾌｧﾙﾍﾞCOB-TR(黒色Co-Cr合金めっき)
ﾄｯﾌﾟﾌｧｲﾝｸﾛﾑFMB・ﾄｯﾌﾟﾌｧﾙﾍﾞBLB(黒色3価ｸﾛﾑめっき）】
 
5月例会
日 時 平成28年5月11日（水）午後7時00分～ 参加者23名
場 所 めっきセンター4Ｆ 会議室
議 題 「新電力の動向について」
講 師 シナネン株式会社 エネルギーソリューション部 横山 享 様
内 容
5月例会は、電力自由化に伴う現在の新電力事業者の状況・新電力へ契約切替えによるコスト削減のご提案をご講演をして頂きました。
今年の４月より電力自由化が全面自由化となりましたが、既に2000年から大規模需要家部門（契約電力2,000kw以上）は自由化がスタートしておりました。その後、段階を踏んで2005年より契約電力が50kw以上（一般家庭以外の小規模工場・オフィスなど）が自由化となり、今年の４月からは契約電力の値に関わらず全面自由化となりました。現在の電力供給事業者数は、一般電気事業者を含め291社となる。
◇既存の電力会社から新電力事業者へ契約切替
各電力会社の値上率（例：東京電力企業向け8.44%)はあくまでシュミレーション上での数字であり
震災前前後と比べると2〜3割程度電気料金がアップしているのが現状である。
新電力への契約切替を行う事で、電気料金の単価が低く設定され新たな設備投資もする事もなくローリスク・ハイリターンでコスト削減が可能となる。また既存の配電網を使って電気が供給されるので電圧・周波数といった電気の品質も変わる事はない。シナネン株式会社様では、基本料金・使用料金の両方にてコスト削減が可能となり、実際のメッキ工場導入における削減効果は数字として
実証済みである。（月平均電気代5%削減） ※契約後電力供給開始は、3〜4ヶ月後。
◇新電力から他の新電力へ切替
既存の新電力事業者から他社の新電力へ切替をする事により削減する事も可能である。
但し、契約期間・契約解除申込期間が事業者により個々に設定されているので注意が必要である。
◇新電力切替による削減効果の有無
契約電力や負荷率によってコスト削減を享受出来る企業もあれば削減が出にくい企業もある。
一般的に、昼間の間を中心に電気を使用される業種ほど削減効果が大きく、一日中大量に電気を平均して使用する業種は削減効果が出にくい。
このように、新電力導入のメリットとしては、コスト削減・また既存大手電力会社から電力を供給されているというバックアップが存在している為、電力不足などのトラブルのリスクはないが、新電力とひとくちにいっても、新電力事業者により価格体系・サービス体系は様々なのでまずは自社の削減効果を測定し、削減だけを狙うのか、トータルでの省エネコンサルを望むのかなど、自社のニーズに合う事業者選定が重要となってくる。また、契約期間に縛りを設けている事業者も多いとの事でその期間内は他社との契約が出来なくなるので、その間に今までにないサービスの誕生や外部環境の変化により電気代が高騰した場合等の視野も入れておかなければならない。
4月例会
日 時 平成28年4月13日（水）午後7時00分～ 参加者45名
場 所 めっきセンター4Ｆ 会議室
議 題「技術・製品・サービスのご紹介」
内 容
４月より八幡新会長のもと、新体制で第69期がスタートしました。
初めに八幡会長より挨拶を頂き、新体制での今期最初の例会を開催致しました。
Ⅰ、株式会社三進製作所 『メカニカルシール式ポンプ』・『簡易開閉カムレバー方式』
【講師：営業本部 東京支店 柴崎 一 様】
まず始めに、㈱三進製作所様に改善改良製品のご紹介として、『メカニカルシール式ポンプ対象ろ過機』と『精密ろ過機エコエースプラスのカムレバー方式』のご紹介をして頂きました。
グランドパッキンシール方式からメカニカルシール方式への更新メリット（作業効率の向上・ろ過機周辺の環境改善等）のご説明をして頂き、続いてエコエースプラスでのワンタッチ操作で簡易開閉出来るカムレバー方式をご紹介して頂きました。
 
Ⅱ、日本表面化学株式会社 『非鉄金属最新表面処理剤』
【講師：Ｒ＆Ｄセンター 長沢 壮平 様】
日本表面化学㈱様に、非鉄金属最新表面処理剤のご紹介として、『ステンレス用フッ素フリー酸化膜除去剤』・『銅・銅合金用酸化膜除去兼脱脂剤』・『銅・銅合金用化学研磨剤』・『窒化クロム皮膜はく離剤』のご紹介をして頂きました。
・ステンレス用フッ素フリー酸化膜除去剤
【製品名：2E080】…フッ素非含有で、素地を侵さずに酸化膜のみを選択的に除去する事が可能。
・銅・銅合金用酸化膜除去兼脱脂剤
【製品名：2E082】…中性タイプの為、銅素地を侵さずに酸化膜のみを選択的に除去可能。また銅の酸化膜表面に加工油・汚染油が付着していても脱脂を兼ねて酸化膜の除去が可能。
・銅・銅合金用化学研磨剤
【製品名：6E227】…従来の過酸化水素-硫酸系化学研磨剤より低コストかつ高光沢でランニング性の向上。研磨力が高く、酸化膜・油分の除去も可能。
・窒化クロム皮膜はく離剤
【製品名：6F229,6E226】…6F229⇒浸漬はく離、弱アルカリ性で窒化クロム皮膜を選択的に除去する為、母材を浸食しない。6F226⇒電解はく離、中性で窒化クロム皮膜を選択的に除去する為、母材を浸食しない。
Ⅲ、奥野製薬工業株式会社 『電気めっき製品紹介（3価クロムめっき・合金めっき）』
【講師：総合技術研究所 表面技術研究部 第七研究室 長尾 敏光 様】
奥野製薬工業㈱様に、硫酸浴タイプの3価クロムめっき液『トップファインクロムシリーズ・トップファルベシリーズとニッケルの代替金属となるCu-Sn合金（スペキュラム合金）のご紹介をして頂きました。
・トップファインクロムは、白色３価Crめっきで色調が明るく6価Crめっきと同等の白色外観で抜群のつき回り性と均一電着性が得る事が出来、またつき回り性向上剤を添加する事でバレル処理が可能となり6価クロムめっき類似色・均一な光沢外観を得る事が出来る。その他には、塩害対策用白色3価CrめっきのWR,スモーク色タイプ3価CrめっきのＦＭＢの種類がある。
また、トップファルベシリーズでは、黄色味を大幅に抑え青味のある青黒色3価CrめっきのＢＬＢ、漆黒に近い黒色外観の黒色Co-CrめっきのCOB-TR、真黒色外観でラック・バレルカゴ処理に対応可能な黒色NiめっきのNIBSの種類がある。
・ノーシアンCu-Sn合金めっきのカスタロイＣＮＦは、ノーシアン浴で厚付け可能であり、Ｎｉ類似色外観でスペキュラム組成のめっき被膜が広い電流密度範囲で安定して得られる。また従来のピロリン酸浴に比べて約1.5倍の成膜速度であり、そしてクラックが発生しにくい。
Ⅳ、ユケン工業株式会社 『排水負荷低減洗浄剤』・『新型ジンケート光沢剤』
【講師：東京営業所 山本 皓太 様】
ユケン工業㈱様に、排水負荷低減洗浄剤（浸漬脱脂剤・電解脱脂剤）と新ジンケート浴光沢剤（メタスＺＫＳ・ＺＫＤ)のご紹介をして頂きました。
・排水負荷低減洗浄剤は、キレート含有量が少なく排水性が良好でかつ十分な性能があり、重金属の沈降性に優れた浸漬・電解洗浄剤となります。浸漬脱脂剤と電解脱脂剤の排水処理試験では亜鉛だけでなくその他の元素においても排水性は良好な結果が出ている。また脱脂力においても高キレート品と同等レベルの脱脂力である。切削油・防錆油に対しては、若干油除去率劣るが問題のない脱脂力である
浸漬脱脂剤：パクナＴＨＥ－２１０・ＫＴ－６２Ｎ・ＳＤＣ・１８０－Ｎ
電解脱脂剤：エレクターＡ・ＫＥ－１０・ＣＸ・ＦＬ
続きまして新ジンケート浴光沢剤についご説明して頂きました。
・メタスＺＫＳ…光沢外観では従来品では高電部はコゲやすいがＺＫＳはコゲにくく従来品と同等の光沢が得られる。また膜厚分布では従来品に比べ膜厚がつきやすく析出効率では1.3倍となる。
ＺＫＳでは特に析出効率に優れている。
・メタスＺＫＤ…光沢外観では、極低電部までつき回り光沢があり、高電部でも全くコゲが発生しない。膜厚分布では高電部の制御力が強く均一電着性に優れており、めっき析出効率では従来品同等の析出速度である。
ＺＫＤでは、特に耐コゲ性・つき回り光沢に優れている。
全ての製品紹介が終了し各企業への質疑応答があり、例会を終了しました。
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