十日会

平成29年度

3月定例総会 
日 時 平成303月8日(木)午後700分~ 参加者35
場 所 めっきセンター4 議室

議  案/
    第1号議案 平成29年度 事業報告及び承認に関する件
    第2号議案 平成29年度 決算報告及び承認に関する件
    第3号議案 役員改選に関する件
    第4号議案 その他

 議長に内藤喜達氏(歴代会長)を選出し、第1号議案・第2号議案は満場一致にて
承認を受けました。また、第3号議案の役員改選にて新会長に江原弾氏が選任されました。
4月1日より新体制での活動が始まります。

 
2月例会 
日 時 平成302月8日(月)午後700分~ 参加者20
場 所 めっきセンター2 議室

議 題 「働き方改革-今後の法改正の動向とその対策-」
講 師 
吉永社会保険労務士事務所 所長 吉永 晋治 様
       
内 容
 2月例会は、吉永社会保険労務士事務所吉永様に平成30年度の法改正とその対応についてご講演して頂きました。
具体的には、①労働契約法 ②労働基準法 ③障害者雇用促進法が改正となる。

①労働契約法改正
これまでは有期雇用で働いている時には、雇用側との交渉で契約を更新する事が出来ても無期雇用に切り替える事は原則として出来なかったが法改正(平成30年4月1日から適用開始)により5年間を超える有期雇用労働者は雇用側に申請する事で交渉なく無期雇用者に切り替えてもらう事が出来るようになる。企業の対応としては、有期雇用者の実態を整理し有期雇用の場合と無期雇用の場合とでの区分を行うなど業務の明確化や不平等がないようにしなけらばならない。
 また定年により再雇用での場合も同じく5年を超えると無期雇用の扱いになるがこちらは、第2種計画認定申請を労働局に提出する事によって猶予措置となる。

②労働基準法
・年次有給休暇の時季指定付与(現在審議中)
10日以上の年次有給休暇が付与される労働者に対してそのうちの5日を毎年時季を指定して
強制取得させなければならない。(長時間労働を抑制)
・月60時間超の時間外手当割増率引き上げ猶予の廃止
現在中小企業では、月60時間超の時間外手当割増率引き上げは猶予されているが、平成32年(予定)にその猶予が廃止となる。これに伴い50%以上の割増賃金率での支払いが義務となる。

③障害者雇用促進法改正
・平成30年4月1日から障害者の法定雇用率が民間企業では現行の2.0%から2.2%に引き上げになる。また今までは従業員50人以上が障害者雇用の法定雇用率の対象であったが、4月からは従業員45.5人以上の事業主が対象となる。

このように働き方改革の推進に伴う法改正により中小企業も社会の多様化に対応していかなければならない時代となりました。現在の働き方から脱却する方法を企業それぞれが見出す必要があると感じさせられました。

 
1月例会≪新年会≫ 
日 時 平成30年1月28日(日)正午~ 参加者50
場 所「
Allegro(アレグロ) 日本橋店」 東京都中央区日本橋

 今年の新年会は、日本橋にあるAllegro(アレグロ)にて開催致しました。
冒頭、遠藤副理事長にご挨拶を頂いた後、八幡順一氏(歴代会長)に乾杯の音頭をとって頂き新年会を開始致しました。木目調で落ち着いた雰囲気の中でのイタリアンとワインの組合せは至福の時間でした。また、新年会恒例のビンゴゲーム大会も大いに盛り上がり、会員の家族同士が親睦を深める場になりました。最後に石川雅一氏(歴代会長)に中締めをして頂き新年会を閉会しました。

 
   ≪遠藤副理事長ご挨拶≫        ≪八幡先輩乾杯のご発声≫

 
      ≪ビンゴ大会≫            ≪石川先輩中締めのご挨拶≫
12月例会≪忘年会≫ 
日 時 平成29年12月7日(木)午後700分~ 参加者32
場 所「
悠久乃蔵 銀座6丁目並木通り本店」 東京都中央区銀座

 今年の忘年会は、銀座にある「悠久乃蔵」にて開催致しました。
冒頭、八幡会長に挨拶を頂いた後、八幡先輩に乾杯の音頭をとって頂き忘年会を開始致しました。日本酒蔵元直営レストランの和食ならでわの日本酒しゃぶしゃぶや日本各地蔵元の貴重なお酒を飲みながら会員同士今年の一年間を振り返り来年の抱負を語りあい親睦を深め大いに語り合いました。楽しい時間はあっという間に過ぎ、中締めを遠藤清孝氏(歴代会長)に締めて頂き、忘年会を閉会致しました。

 
    ≪八幡会長挨拶≫               ≪八幡先輩乾杯のご発声≫

  ≪遠藤先輩中締めのご挨拶≫
11月例会 
日 時 平成2911月9日(木)午後700分~ 参加者35
場 所 めっきセンター4 議室

議 題 「めっきの仕上げ処理(後処理)」
講 師 
日本表面化学株式会社 R&Dセンター 栗原 達也 様

奥野製薬工業株式会社 京浜営業所 所長 谷許 俊之 様
               東京支店 営業三課 山本 大 様
内 容
 11月例会は、日本表面化学㈱様に『めっき工程間における品質向上のご提案』を・奥野製薬工業㈱様に『各種めっき皮膜に対する後処理工程』についてをご講演して頂きました。

◇日本表面化学工業 様
めっきライン工程まためっきする品物はお客様により多種多様でありまた、製品に対する要求も様々であるが、前処理から後処理までに品質向上や安定化のために必要なJASCO添加剤シリーズのご説明して頂きました。

・酸洗用添加剤 2G085⇒素材荒れの抑制
・ジンケート浴亜鉛めっき用添加剤 80E⇒物性・低電流部光沢性の向上
・ジンケート浴亜鉛めっき用不純金属除去剤 ハイパーピュア5⇒不純金属の除去
・化成処理前の活性化用添加剤 2L047⇒有機物の外観への影響抑制
・3価白色化成処理用添加剤 5W121⇒鉄の溶解抑制
・3価白色化成処理用補助処理剤 5A133⇒耐食性の向上

◇奥野製薬工業株式会社 様
まず初めに後処理の重要性についてご説明頂きました。

・後処理の重要性について
⇒外観不具合発生(異物付着による変色や乾燥シミなど)を防止する為には、最表層のめっきの皮膜に適した薬液の選定がとても重要になり、一般的には表面酸化を促し耐食性の向上・有機皮膜を表層に吸着させる事にによって撥水効果を付与し残渣物や付着によるシミ・変色を予防する事が出来る。後処理剤の管理も重要であるがその後の水洗の汚れに注意が必要である。
その後に、各種めっき皮膜毎(無電解ニッケル皮膜・電気銅めっき皮膜・亜鉛めっき皮膜)の自社後処理剤の効果や特性・実際の注意事項どを含めてご説明頂きました。

・無電解ニッケル皮膜の後処理剤
⇒後処理剤浸漬後の水洗が不十分であるとシミや外観ムラが発生しやすくなるので、
 水洗強化や建浴濃度の適正化や更新頻度を上げる対策が必要。
 【薬液紹介:トップ防錆剤・ラストプロテクト・ENOガード・サフスルー】

・電気銅めっき皮膜の後処理剤
⇒硫酸銅めっき後の一時防錆などで後処理剤が使用されておりますが、ベントリ系化合物の銅表 面残存は後工程でも密着不具合の発生や外観不具合の要因となるので、脱脂・過硫酸系のエッ チングでの除去・施工濃度の適正化が重要。
 【薬液紹介:OPCデフェンサー・トップリンス】

・亜鉛めっき皮膜の後処理剤
⇒亜鉛めっき浴種・ベーキングの有無・処理膜厚によって外観・耐食性に大きく影響を及ぼすので 注意が必要。
 【薬液紹介:ESコート・ESコートブラック他】

 



9月例会 
日 時 平成299月4日(月)午後700分~ 参加者23
場 所 めっきセンター4 議室

議 題 「燃えてからでは遅い-工場火災が起きる前にできること-」
講 師 
SOMPOリスケアマネジメント株式会社 
      リスクエンジニアリング事業部シニアコンサルタント 渡部 尚樹 様 
                         主任コンサルタント  犬飼  篤  様
内 容
 9月例会は、SOMPOリスケアマネジメント㈱渡部様、犬飼様に過去の事故事例・他社の取組事例を基に、工場の防災活動に役立つ情報をご説明して頂きました。
 工場火災の主な原因は、溶接機・電気装置・電気機器・電灯電話などの配線による火災であり、
出火別件数の50%以上となっている。また電気火災における実態としては、維持管理不適によって
火災が発生している。
 表面処理工場においてのリスク要因として、
①工程・工場配置(漏電・感電・過電流・過熱など)・②電気化学的応用の利用(危険物、有害物質の取扱い・加熱設備・高温設備・廃棄物・副産物の処理など)・③工場としての一般的リスク(夜間・休日の火気管理など)が挙げられるが、未然に火災を起こさない為には、地道な対策、対応を日頃から進める事がとても重要になる。ヒアリハット事象を拾い上げ一つずつ潰していき、多重的・多層的な対策を考えなければならない。
 また、工場に限らず火災が起こると企業は、取引先・販売先・従業員・会社に対する様々な責任を負う事になるので、火災や爆発事故が起きないように安全管理の徹底が大事になってくる。

 
8月例会≪納涼会≫ 
日 時 平成298月24日(木)午後700分~ 参加者32
場 所「ポルトファーロ銀座
」 東京都中央区銀座

 今年の納涼会は、銀座にあるイタリア料理の「ポルトファーロ」にて開催致しました。
冒頭、八幡会長に挨拶を頂いた後、山田先輩に乾杯の音頭をとって頂き納涼会を開始致しました。銀座を一望出来る絶好のロケーションの中、自社の農場・牧場・漁場から仕入れる新鮮な食材を使った本場イタリアン料理と美味しいお酒を飲みながら、会員同士の情報交換や親睦を深め大いに語り合いました。楽しい時間はあっという間に過ぎ、中締めを遠藤清孝氏(歴代会長)に締めて頂き、納涼会を閉会致しました。

 
        ≪八幡会長挨拶≫               ≪山田先輩乾杯のご発声≫

 
     ≪遠藤先輩中締めのご挨拶≫
7月例会 
日 時 平成297月13日(木)午後700分~ 参加者18
場 所 めっきセンター4 議室

議 題 「めっき工場における任期制自衛官の採用について」
講 師 
防衛省 海上幕僚監部 人事教育部 援護業務課 3等海佐 桐田 輝 様

内 容
 自衛官には精強性が求められる為、一般職の公務員とは異なり制度上、若年定年制(大部分が53歳から56歳で定年となる)がとられている。また、任期制制度(契約社員扱い9年間)もありこちらは、20歳半ばから30歳半ばで退職する事となる。
このような状況の中、防衛省では、退職予定自衛官の再就職に関する政策(就職援助業務)を人事政策における重要事項としてとらえ、再就職に必要な知識・技能の付与・社会への適応性など
の就職補導教育・職業適性検査・技能訓練・職業訓練が日々の任務の中にカリキュラムとして組み込まれている。
 海上自衛官の毎年の定年退職者は、若い自衛官を含むと約1,400人となり、その中での再就職希望者は7割弱となっている。再就職先の業種としては、製造業・建設業・サービス業・運輸・小売りなど自衛官の退職は、広い分野にまたがっており、企業の多種多様なニーズに応えれれる人材となっている。

 


6月例会 
日 時 平成296月7日(水)午後700分~ 参加者22
場 所 めっきセンター4 議室

議 題 「導電性ダイヤモンドの作製と工業的応用の可能性」
講 師 
千葉工業大学 工学部 先端材料工学科教授 坂本 幸弘 様

内 容
 ダイヤモンドとは、天然の物質中で最高の硬度であり高い熱伝導率があり化学的安定性を持ち合わせている物質であるが、一般的に天然ダイヤモンドは絶縁体である。
しかし、不純物(ホウ素)をドーピングする事により導電性の付与が可能になりドープ濃度に応じて半導体性から導電性まで細かく制御する事が出来る。
この特性を活かし、導電性ダイヤモンドは工業用電極として様々な適用が期待されており、応用分野の一つとしてダイヤモンド電極を用いた半導体のレジスト除去に既に採用されている。

【※応用分野⇒熱源(ヒーター)・発光(紫外線発光デバイス)・電子材料(高周波トランジスタ)・
熱拡散(高温半導体)・電気化学反応(電解処理用電極)・加工(放電加工用電極)の実装素材】

ダイヤモンド電極は様々な分野で期待されているが、その一つとして水質浄化(水処理)もある。
オゾン水を電解生成するにあたりダイヤモンド電極を用いた場合、塩素系溶剤を使用しなくなる為
環境負荷が小さくなるなどの応用も可能となる。(コストは現段階では高い)
この様に、ダイヤモンド電極が持つ多くの特徴的な性質を活かし、応用範囲が今後さらに広がり、
実用化されていく次世代の電極として期待されている。

 

5月例会 
日 時 平成295月10日(水)午後700分~ 参加者19
場 所 めっきセンター4 議室

議 題 「インターネットを活用した中小企業の自社製品開発」
講 師 
株式会社ニットー 代表取締役 藤澤 秀行 様

内 容
 5月例会は、中小製造業の自社製品において日本で初めてクラウドファンディングを活用して商品の製品化を実現しインターネットを活用してマーケティングとプロモーションにより世界43カ国への販売を行っておられますアイデアと技術力のものづくりカンパニーである株式会社ニットー代表取締役 藤澤 秀行様に、中小企業だからこそ勝てる情報発信とブランディングによる成長戦略を自社の事例を挙げてご講演して頂きました。

・情報発信とブランディング
大手メーカーではまずしない、商品構想の時点でオープンイノベーション(公開型製品開発)を
行う。大手メーカーが行う一部のニーズ調査(年齢性別がある程度限られるている)ではなく、インターネットを活用する事により年齢性別問わずに、製品開発前からユーザーの生の声が聞く事が出来たり・ユーザーが製品に望んでいる点が分かるメリットや、これから開発する商品の告知が予算を掛けずに時間と共にSNS等の口コミを通して拡散していく点である。また製品に対するユーザーとの信頼や共感を得る事が出来、ブランドではない物をブランドとして育てて行く事が出来る。
また製品の販売後も、SNSなどの口コミから日本のみならず海外でのサイトでも瞬く間に広がり、
驚異的な宣伝効果を得る事が出来ていて現在も注文に繋がっている。
市場縮小の時代に業績を伸ばす企業経営・また開発から製品化までのプロセスにインターネットを用いる事で今の時代のニーズマッチしている企業経営術を伺う事が出来、大変有意義な勉強会となりました。

※株式会社ニットー様の自社製品(iphoneトリックカバー・ウェアラブルチェア「archelisアルケリス」
などの詳細は、HPをご参照下さい。



4月例会 
日 時 平成294月10日(月)午後700分~ 参加者47名
場 所 めっきセンター4 議室
演 題「技術・製品・サービスのご紹介」
    
内 容
Ⅰ、株式会社三進製作所
      『小型MF膜ろ過装置パトローネF』

     Ⅱ、日本表面化学株式会社
      『ジャスコ・トップコートシリーズラインナップ』

     Ⅲ、ディップソール株式会社
      『ジンケート静止亜鉛めっき光沢剤NZ-98LC』

     Ⅳ、奥野製薬工業株式会社
      『トップニコロンEC-LF』・『トップニコロンMSH-LF』
   
❖八幡会長より挨拶を頂いた後、今期の役員紹介をし十日会70期目の最初の例会を
 開催致しました。

Ⅰ、株式会社三進製作所 『小型MF膜ろ過装置パトローネF』
 【講師:開発本部 北川 富則 様】

まず始めに、㈱三進製作所様に『小型MF膜ろ過装置パトローネF』のご紹介をして頂きました。
小型MF膜ろ過装置パトローネFは、高性能MFろ過装置をよりコンパクトにそしてより低コストをコンセプトとしている。

*パトローネFの特徴

①高性能小型カートリッジ式MF膜モジュールの採用
 ⇒オリジナルのカートリッジ式高性能小型MF膜モジュール(小型軽量設計)を採用し、モジュール 脱着操作は工具類は不要で交換作業が容易。またMF膜に交換が必要な際は、MF膜カートリ    ッジのみの交換となり、ハウジングはそのまま再利用が可能である。

②ろ過・薬品洗浄の各機能を分離し機能別ユニット化
 ⇒薬品洗浄機能をろ過ユニット本体から分離し別ユニット化し、複数のろ過ユニットに対し一基の 洗浄ユニットで洗浄対応が可能となり、交換用MF膜モジュールがあればスタンバイ用ろ過ユニッ トは不要となる。

③デッドエンドろ過方式で省エネ運転を実現
 ⇒従来型のクロスフローろ過方式と比較し大幅な省エネ運転(既存製品比-65%)を実現している。

④業界初となるMF膜引き取り洗浄サービスの提供
 ⇒資源化センター完備の膜モジュール洗浄ユニットにて質の高い引き取り洗浄サービスの実現。
 また、自社での洗浄廃液の処理が不要となるので排水処理コストの低減などのメリットがある。

 


Ⅱ、日本表面化学株式会社 『ジャスコ・トップコートシリーズ』
 【講師:R&Dセンター 小野 泰央 様

日本表面化学㈱様に、亜鉛及び亜鉛合金めっき上のトップコートの役割について、また商品ラインナップのご紹介をして頂きました。
欧州では亜鉛めっき上のトップコートが一般的に普及しており、日本では特定用途での使用に限られていたが、近年は、トップコート仕様の問い合わせが増えてきている背景がある。
トップコートの役割には、下記が挙げられる。

・外観向上…三価クロム化成皮膜の干渉色・黒色化成皮膜の干渉色が消える
        亜鉛ニッケル合金めっき上に処理するとステンレスのような外観が得られる
        
・締結部品の高軸力化…締結部品を高軸力化する事で軽量化の実現
・欧州との仕様統一…海外処理品と仕様を統一(摩擦係数要求に対応できる製品ラインナップ)

*トップコート製品ラインナップ
⇒TR7##シリーズ(クリアー)・ハイシール272/275シリーズ(クリアー・黒)
⇒フィニガードシリーズ105/111/401/150(クリアー)

*日本表面化学㈱様では、自社製トップコートシリーズに加え、COVENTYA社製トップコートの
『フィニガードシリーズ』の製造及び販売権を持っている。




Ⅲ、ディップソール株式会社 『ジンケート静止亜鉛めっき光沢剤NZ-98LC』
 【講師:研究技術開発本部 技術管理部技術課 新井 康弘 様】

ディップソール㈱様に、ジンケート亜鉛めっき新NZシリーズの静止浴新光沢剤NZ-98LCの製品の
ご紹介とラボ及び現場試験での結果報告を含めご説明して頂きました。

*ジンケート静止亜鉛めっき光沢剤NZ-98LCの特徴

・NZ-98同等以上の3価黒色外観が得られる
・平均電流密度2-3A/d㎡-25minめっきで8μm以上の膜厚が得られる
・低電流部の光沢に優れている(従来製品より低電流密度で同等以上のめっき速度が得られる
 ⇒NZ98-LCは、2.5A/d㎡で従来品4.0A/d㎡と同等のめっき速度を有する
・黒色3価クロム化成処理において、優れた黒色外観が得られ、3価黒色処理後のベーキングで
 白粉が目立ちにくい
・高電流密度部においてヤケが生じない




Ⅳ、奥野製薬工業株式会社 『トップニコロンEC-LF』・『トップニコロンMSH-LF』
 【講師:総合研究所 表面技術研究部 中里 純一 様】

奥野製薬工業㈱様に、低濃度タイプ無電解Ni-Pめっき液『トップニコロンEC-LF』、低温タイプ無電解Ni-Pめっき液『トップニコロンMSH-LF』のご紹介をして頂きました。

*トップニコロンEC-LFの特徴(低濃度タイプ)

・ニッケル濃度が3g/Lと低いため、建浴コストを削減する事が出来る
・約18ターン(Ni5.5g/L換算で約10ターン)までの長期連続使用が可能
・析出皮膜はリン含有率が約11wt%と高く、耐食性に優れている
・鉛化合物を使用していない為、ELV・RoHS指令などの環境規制に対応可能

*トップニコロンMSH-LFの特徴(低温タイプ)

・低温で使用出来るため、燃料費の削減また・昇温時間を短縮出来、
 作業環境も改善される
・めっき浴の老化に伴う析出速度の低下がほとんどない
・皮膜の内部応力が低く、連続使用時の応力の変動が少ない
・鉛化合物を使用していない為、ELV・RoHS指令などの環境規制に対応可能
・Niミストの発生量が少なく、Niアレルギー対策にも有効




全ての製品紹介が終了し、各企業へ質疑応答があり、4月例会を終了致しました。


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